【JUDGE総評】第五回全日本大学ストリートダンス選手権 北陸予選
- WAVE —北陸学生ダンス連盟—
- 2019年11月6日
- 読了時間: 6分
更新日:2019年11月22日

今回ジャッジを務めて頂いた4名の方に、今回のイベントを通しての総評、そして今後学生シーンに期待することを伺いました!
くっきー

【今日のイベントを通して】
まずビギナー部門に関しては、とにかくフレッシュで、一生懸命に楽しそうに踊っていて、とても楽しかったです。
ただ、早取りの子が多かったことや、自分のやりたいことを無理やり入れようとしてる子が多かったように感じます。
やりたい動きや好きなことは、考えなくても出てくるくらい沢山練習して下さい。
その上で音楽を自分なりに感じられたらダンスがより楽しく、より好きになっていくと思います。
是非また目標作って挑戦して欲しいと思います。
個人賞にあげさせてもらったZOMA君は、出来ることは確かに少ないんだけど、音楽や自分にとても素直で、「初心忘れんなよ」って言われてるような胸に刺さるダンスでした!最高!
次に2on2に関してですが、見ていて感じたことは3つあります。
1つ目は、気合いが入りすぎて逆にガチャガチャしたり、色んなミスに繋がっている子が結構居ました。
熱い気持ちの中にどこか冷静な自分を作り、感情をコントロール出来れば、大事な場面で最高の自分が出せるのかなと思いました。
2つ目は、音楽に左右されるのがもったいないということです。
音楽に好き嫌いは絶対あると思いますが、もう少し色んな音楽を聞くと良いと思います。
苦手意識はあっても聞き慣れる事で今とは違う感覚が掴めると思うし、踊れる様にもなると思います。
なんならその音楽が好きになる事もあると思います。
どんな曲にでも自分を素直に音楽に乗せられるようになれたら更に良くなると思いました。
最後に3つ目ですが、ずっと下を向いて踊ってる子が多いかなと思いました。
僕が1番大事にしてることの一つに、ダンスを伝えること、ダンスで会話することがあります。
例えば人と会話するときに、ずっと下を向いている人はいないと思います。
下を向いて踊るっていうのは、相手の話を無視したり、ずっと独り言を言ってる様なものです。
今回は2on2だから、相手も居れば味方もいる。
人はそれぞれ違う中で、自分なりに自分のスタイルで相手に伝えると言うことをダンスにも還元出来たら、もっと人と踊るのが楽しくなると思うし、自分のダンスも広がっていくのかなと思いました。
【今後北陸学生シーンに期待すること】
今回の2on2で県外同士で組んでるチームはめっちゃ良いなーと思いました!
県外同士でチームを組むって難しいところもあると思うんですが、しっかり北陸が繋がってきた証拠だと思います。
こうやってどんどん北陸全体が繋がり、混ざり合い、ライバルになり、切磋琢磨して、これから北陸全体が一丸となって更に盛り上がって行く事に期待したいと思います。
NECCHI

【今日のイベントを通して】
近年の北陸の学生シーンを見ていると、今日は思っていたよりレベルは低かったように思います。
これはみんなのダンスや音楽に対する向き合い方を1から見直すチャンスでもあり、そうして欲しいという願望から少し厳しい言い方をします。
そして俺を見返してやろうぐらいの気持ちを持ってくれた方が全体的なレベルも上がってくるんじゃないかな。
あと、バトルに関してはそれぞれのキャラをもっと出していいと思いました。
大学生のシーンは人数が多い分、1人1人が飲み込まれてしまいがちだと思うし、人に覚えてもらいたいという事を考えると、もっとガツガツした子が沢山出てきてもいいかなと思います。
【今後北陸学生シーンに期待すること】
今回のイベントはすごく良いイベントだと思います。
実際に主催者側になってイベントを運営するのと参加者側では全然捉え方も違うと思います。
やはり大きく「ダンスシーン」として考えると、大学生の力はとても大切なものです。
人数も多くいるし、FRESHさもあるし。
だからWAVE主催のイベントはもちろん、WAVEのホームページに載っている他の北陸のイベントにも足を運んでもらいたいです。
そうすることで自分自身にとってもプラスになるし、もちろん北陸のダンスシーンにもプラスになっていくから、相乗効果で良いことしかないと思う。
そしてイベントがあって当たり前という考えは払拭して、1つ1つのイベントを大切にして欲しいかな。
主催者はもちろんですが、自分のダンスを何倍もカッコ良く昇華させる音楽を流してくれるDJや、その空間を作ってくれるお客さんがイベントには必要不可欠。
「自分はお客さん」じゃなく、みんなで協力してイベントを良くしていく姿勢を大切にして欲しいです。
KUMA

【今日のイベントを通して】
まず、1年生が純粋に踊れていたことに関してすごく良かった。
逆に、2,3年生がちょっと悩みながらダンスしてるのかなって言うのを感じた。
表現したいものは何なのかっていうのがちょっともやっとしてる人が2,3年生には多くて、そこを明確にして挑んだら良くなると思う。
今回のイベントに対してもっと本気で取り組まないと、「出し切れなかった」っていう反省しか残らないと思う。
本来は出し切った上で、今後どう改善していくかって反省するのが大切なのに、その「出し切れなかった」って反省が1番もったいない。
今日のイベントも含めて、今後出るイベントに対してはひとつひとつ大切にして、どうやったら自分の全力が出せるかっていうの考えてから出るべきかなと思いました。
2on2も同じで、2人で何を表現したいのか、何をこだわってるのか、何をコンセプトにしてるのか、っていうのが見えないチームがいくつかあったから、その辺をもう少し擦り合わせてしっかりやった方がいいかなと思いました。
【今後北陸学生シーンに期待すること】
いろんな場所に出て行って欲しいかな。
どこの大学も「俺らの大学って俺らしか動いてないんですよ」って言う人がめちゃくちゃ多いんだよね。
なんかそういう動いてない子らが悪者みたいな言い方するけど、それは自分たちの責任だってことをもう少し自覚して欲しい。
後輩は先輩の姿を見て育つはずなんだけど、それで言うとそれ(先輩の姿)を見て育ってないよねって話になっちゃって、結局自分に返ってきちゃう。
それは、こっちに向けさせられてないのかもしれないし、意外とそう言っているようで自分も動いてないのかもしれないよね。
本当に下の子たちのことを考えるなら、そうやって言うだけじゃなくて、例えば、その頑張ってる先輩同士で話し合ったりして、「どうやったらみんな外に出てくれるのか」「どうやったらもっとみんなが楽しくダンスできるのか」っていうのを考えてミーティングする。そうすれば必ず具現化していくと思う。
今のところ北陸でそれが1番出来てるのが金沢大学かな。
今回のビギナーソロの結果を見ても、実際に上位に残った子たちは金沢大学の子たちが多かったし。
シーンの活性化という観点では、4年生や院生がどんどん後輩の子たちを引っ張っていって欲しいなと思います。
1,2年生は純粋に楽しんで、勝ちたい人はとことん勝ちにこだわって、頑張って欲しいなと思います。
HITOMI

【今日のイベントを通して】
ビギナーに関しては、これから様々なイベントに出て経験値を積んでいき、自身のダンスを向上できるよう頑張ってもらいたいです。
2on2に関しては、大学生らしさも見えたし、パッションを剥き出しにして踊るなどの場面が見られました。
そういう気持ちを大事にして、自分らしさが思いっきり出せるように日々練習して欲しいなと思います。
また、チーム感と言う意味でもファッションなどの細かいところまでこだわって欲しいところです。
自分から見た今日のベストバトルはMiei vs KAISEIでした。
【今後北陸学生シーンに期待すること】
県を跨いで同年代の人たちと交流し、お互いに刺激し合えるというのはすごく良い機会だと思います。
これからも続けていって、どんどん北陸のダンスシーンを盛り上げていって欲しいです。
今回は本当に良いイベントでした。ありがとうございました。
Comentarios